やや面倒な話しですが、1) と2) は正しいはずです。
緩急針はヒゲ棒2本(外側がヒゲ受け)で良いのです。
この2本の僅かなすき間をヒゲゼンマイが通っています。
基本的には、この緩急針の位置をヒゲ持ちの場所から遠ざけたり近づけたりすれば、進み遅れを調整できます。
docさん提供の写真の通りですよね。
更に、この2本のすき間=アオリを調整することで、動力ゼンマイが解けてきた時の進みを調整することが可能です。
ヒゲゼンマイが元気に振れている時は、内、外に伸縮する度にこの内側と外側の棒に接触して、ヒゲゼンマイの長さが規制されます。つまり進み気味になります。
動力ゼンマイが解けてきて、ヒゲゼンマイの振れが少なくなってくると、ヒゲ棒に接触しなくなります。するとヒゲゼンマイの長さは緩急針(ヒゲ棒2本)の規制を受けなくなります。つまり遅れ気味にすることができるのです。
何故こんなことをするかというと、理論的にはヒゲゼンマイは等時性がありますが、実際は振れが少なくなってくると、揺れる距離や回転幅が短くなることもあり、進み気味になるからです。