無理だと一刀両断する前に。
少なくとも国産の機械式の時計に関して良い方向に進んでいることは確かです。捨て去った技術を国内に復興し、時計職人を育て継承しようとしています。私、以前ウォッチフェアでお会いした雫石時計工房の職人さんを尊敬してます。
コンプリケーションの動力部はスプリングドライブでしたが、複雑機構の工夫(可変式の風車とか)は革新的だったし、43,200振動はきっと売れないでしょうが新しくないですか。失われたモノを取り戻して新しいモノを創造しているのではないでしょうか。
昔のGSを超えるモノが今後も出てこない、と言い切る根拠はないと思います。50万円で買いたくなる腕時計をセイコーが開発することを期待しています。
と思っていた矢先のニュースだったわけですが。
退任した社長は、生産性の向上に邁進し生産を海外に移した結果の今の日本の製造業を憂いていました。セイコーグループにとってほんの一部分にすぎないメカニカルに、悪影響が出ないか心配をしています。