昨日、さっそく不具合のあった部分を観察し直し、なおかつ、洗浄して組み直しました。
今回は注油せずに組んでいます。
直りました。
問題点は3つありました。
fabさんの言うとおり「裏押さえ」のバネが少し変形していたようで、オシドリ金具の押さえ込みがあまかったこと。
もう一つは、洗浄、錆取りが甘かったことと。
注油したことで、正式なポジションに止まらないで、その先まで稼働してしまうことで、カレンダーの早送りが出来なかったこと。
カレンダー送りは、写真に丸く示した部分で、止まらないといけませんが、多少、溝(2892は細い溝が切ってあります)も拡張か変形していると思われ、滑ってしまいます。
そこへ注油したので、余計にそのポジションに止まらず、ガクッと時刻合わせ側へずれてしまっていました。
裏側の錆取りもあまく、注油でごまかしていたんですが、今回はひっかかる錆類は綺麗にして、なんとかちゃんと動くようになりました。
しかし、竜頭を1段引いた場合には、カレンダーのポジションに止まりにくく、いったん時刻あわせまで引いて戻すと問題なくカレンダーも動くようになりました。
今回の修理で一番のポイントは裏押さえの変形を整形できたことが大きかったと思われます。
fabさん、管理人さんありがとうございました。
しかし、まだテンプの振り角が甘いような気がしています。
タイムグラファーを持っていないので、振り角までは計測できていません。
いずれにしても、的確なアドバイスに感謝します。