みなさま、お久しぶりです。びぶ朗の件では大変お世話になりました。
皆さんの書き込みからずいぶんじかんが経っていますので今更必要の無い書き込みかも。。。と思いましたが、非常に興味がありましたので、書かせていただきました。
他に何もしていないのに時計が急に異常なほどすすむ様になるというのは、私も経験があります。
そのときに、師に聞いてなるほどと思ったのは、何かの原因でひげゼンマイにオイルが付いてしまっている、もしくは磁化しているというものでした。
ゼンマイが縮んで隣と接触しているときにオイルが接着剤の様になって一瞬くっついてしまう結果ひげゼンマイが短くなったのと同等になり振動数が上昇してしまう現象です。この場合、ひげゼンマイを注意深く洗浄するしか解決方法がありません。
デイデイトさんの場合は、もうすでにひげゼンマイをいじってしまわれたようなので、こんどはひげゼンマイの巻きに異常が生じてしまっていると思われます。壊してしまったひげゼンマイを完全に正常な状態に戻すのは時計修理の中で最上位といえるほどの難易度だと私は思っています。
正常なひげゼンマイと部品交換で丸ごと入れ替えてしまうのが一番簡単な方法だと思います。爪楊枝でこれ以上負荷をかけると天真曲がりなどさらに症状が悪化する可能性もありますので、早めに時計師に修理の相談をするのが吉と思います。