明けましておめでとうございます。
いつも興味深く拝見させていただいております。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

さて、質問なのですが、10年ほど前にオリエントが製造しておりました
ETA7750搭載のクロノ時計を昨年新品未使用状態で購入し所有しており、
使用しないときはオートワインダーに入れて状態を保つようにしており
ましたが、最近遅れが目立つようになり、緩急針を動かして調整しまし
たが、どうもテンプの動きがぎこちなく一向に改善できなかったため、
それならと時計用オイルを差し、様子を見ておりましたらとんでもなく
進むようになってしまいました。
6時間で6時間進むくらいの勢いで秒針が回ります。

管理人様はETA7750にも造詣が深い方と拝察しており、是非とも推定で
きる原因と調整方法を教えていただきたく節にお願いするものでありま
す。

宜しくお願い申し上げます。

あけましておめでとうございます。

オリエントの自動巻きクロノグラフというのはおもしろいですね！写真が見たいです。

さて、もともと油が固まっていたのでしょう。
おそらく、緩急針を調整したことが原因だと思います。緩急針とヒゲ持ちの間で、ヒゲゼンマイがグニャっと曲がったか、どこかに絡まってしまったのでしょう。結果、振動可能なヒゲゼンマイの長さが短くなり、振幅が異常なほど早まって何時間も進むことになったのだ考えます。

調整というより修復が必要となります。

管理人様

早速のレス有難うございます。

写真はアップしますね。ブランドはイギリスのDAKSとなっています。
97年ごろにオリエントがライセンス生産していたものです。

ご指摘の通りテンプの振幅は十分に振れずに往復しているようですが、ヒゲゼンマイ自体は見たところきれいに巻いて見えるのですが・・・
どうしたらヒゲゼンマイの修復が出来るのかご教示頂きたく、宜しく
お願いいたします。

このDAKSの時計は見たことあります。
ライセンス製品でオリエントが製造していたのですね。
上品で良いです。クロコのベルトとかも合いそうですね。

もっとテンプ付近をじっくり観察する必要がありそうです。

>>ご指摘の通りテンプの振幅は十分に振れずに往復している・・・
それは、普通なら単なる動力ゼンマイの巻上げ不足です。
そうでないなら、グニャっといったヒゲが腕に当たっているのな。。。

今回は、振れの幅ではなくて、早く振動してしまっているものです。私的にはヒゲゼンマイに問題ありと思います。

いずれにせよ、受けごと外して、天真やヒゲゼンマイをチェックしてみるしかありません。ということで、時計屋さんにオーバーホールがてら修理してもらうのが良いと思います。遅れぎみだったということで油切れも心配ですし。

アンクルの爪石の角度が悪い可能性もあります。

いずれにしましても、プロでないと対応ができないでしょう。

アンクルの可能性もありですか。
是非修理に出してこの問題の答えを教えてください。

しばらく掲示板がメンテ中で、返事が遅くなってすみません。
管理人様、fab様いろいろ有難うございます。

やはりヒゲゼンマイが通常のように動いて見えなかったため、
竹製の爪楊枝を加工したもので、ぜんまいの巻きに沿って
なぞってやって、テンプの振幅をチェックし、しばらくしたら
またおかしくなるので何回か繰り返しました。
結果、いまは快調に稼動するようになりました。

> アンクルの可能性もありですか。
> 是非修理に出してこの問題の答えを教えてください。

私も爪楊枝はいろんな所によく使います。
緩急針の部分かどっかに引っかかっていたのかもしれませんね。

> 緩急針の部分かどっかに引っかかっていたのかもしれませんね。
確かにそのようでした。
で、一旦順調に動き出しましたが、昨日また様子がおかしくなり再度空けてみましたら、どうも振幅が少ない。
ムーブを完全にはずして再度から見ますと、ヒゲゼンマイが斜めになっており、ヒゲ持ち部分の右側奥のヒゲゼンマイが上にこすれている様子。
とにかくヒゲ持ちの位置もずらしながら（他に影響が出るのはやむなし、とにかく安定して振らせたい）、まだ爪楊枝で微調整を繰り返しています。
そのうち何とかなると思います。

> ムーブを完全にはずして再度から見ますと、ヒゲゼンマイが斜めになっており、ヒゲ持ち部分の右側奥のヒゲゼンマイが上にこすれている様子。

ヒゲ持ちを動かして調整するだけでは何ともなりませんよ。
7750にはアオリ調整機能がありませんので、テンプを外して根本的に
ヒゲゼンマイの調整が必要と思います。

ヒゲゼンマイをダメにする前に修理に出したほうがいいですね。

(ヒゲ持ちからヒゲが出ている部分を７番ピンセットで左右に倒したりして
アオリを調整しますが、これで改善しない場合、どの部分から斜めになっているかを見極めて調整する必要があります。　難易度高いですよ。)

なるほど。厄介ですね。
あおり調整の仕方、教えていただき有難うございました。
ま、ヒゲゼンマイをダメにしない程度にやってみようと思います。

みなさま、お久しぶりです。びぶ朗の件では大変お世話になりました。
皆さんの書き込みからずいぶんじかんが経っていますので今更必要の無い書き込みかも。。。と思いましたが、非常に興味がありましたので、書かせていただきました。

他に何もしていないのに時計が急に異常なほどすすむ様になるというのは、私も経験があります。
そのときに、師に聞いてなるほどと思ったのは、何かの原因でひげゼンマイにオイルが付いてしまっている、もしくは磁化しているというものでした。
ゼンマイが縮んで隣と接触しているときにオイルが接着剤の様になって一瞬くっついてしまう結果ひげゼンマイが短くなったのと同等になり振動数が上昇してしまう現象です。この場合、ひげゼンマイを注意深く洗浄するしか解決方法がありません。

デイデイトさんの場合は、もうすでにひげゼンマイをいじってしまわれたようなので、こんどはひげゼンマイの巻きに異常が生じてしまっていると思われます。壊してしまったひげゼンマイを完全に正常な状態に戻すのは時計修理の中で最上位といえるほどの難易度だと私は思っています。

正常なひげゼンマイと部品交換で丸ごと入れ替えてしまうのが一番簡単な方法だと思います。爪楊枝でこれ以上負荷をかけると天真曲がりなどさらに症状が悪化する可能性もありますので、早めに時計師に修理の相談をするのが吉と思います。

wolfmanさん、今頃返信でごめんなさい。
おっしゃるとおり、オイルがヒゲぜんまいにくっついていて、大幅に振幅が減ってしまったのが真の原因だったようですが、
香箱まではベンジンが届かぬように注意して、ヒゲの洗浄をしてあの後も引き続き調整し、現在ではブレはありますが何とか
日差15秒程度で使用可能な状態に戻すことが出来ました。よくまあ、素人修理でごまかせたものだと思っています。

大分、日差が良くないですからやはりヒゲを大分痛めてますね。
7750は少なくとも携帯日差＋５秒以下に私は調整してますから。