TOKEI ZANMAI -時計三昧- 寄り道ページ

〜初めての木工〜

テレビ・AVラックの自作

液晶テレビに買い換えたところ、手持ちのスピーカーと部屋の雰囲気(スペース?!)に合うテレビ台が見つからず、思い切って手作りすることに。

テレビ台完成写真

設計

左右に大型スピーカーを置くため、ラックの横幅は32インチ液晶テレビとほぼ同じサイズ。
AVアンプは高さが15cm以上の大型ものが多いので下段は高く、上段は薄いDVDレコーダーを想定しました。あまった左のスペースは雑誌の横幅程度を残して仕切ります。

テレビ台設計

板材は28mm厚の高密度な無垢ウォールナットを使い、見た目と強度を考え、ビスケットと呼ぶチップ(ミゾサネの一種)でジョイントします。

後々調べてみると、オーディオラックはとても奥が深いことが判明。振動や放熱対策も必要だそうです。

材料・工具

1.ウォールナット矧ぎ材(厚さ28mmと15mmの2種類)

重厚なウォールナット無垢材を接いだもの、天板だけでも6kg

2.ビスケット#10、#20

3.油性カラーニス

4.使う道具

替刃式カンナ、面取りカンナ、ビスケット・ジョイナー(ジョイント・カッター)、
げんのう(かなづち)、曲尺(かねじゃく、指金)、サンドペーパー、木工ボンド、
クランプ、油性カラーニス、刷毛、ポリバケツ


ウォルナット材
ビスケット 普通のカンナと面取りカンナ カラーニス

加工

板は購入時に設計どおりのサイズにカットしてあります。

デザインどおりに、天板、底板そして側板を面取りカンナで面取りします。細かいサイズ調整は普通のカンナで行います。

面取りカンナ 面取りしたエッジ

接合のための溝を、ビスケット・ジョイナーで削ります。天板、底板との接合は強度アップのために、側板と5箇所で接合します。

ビスケットのサイズに応じて、ダイヤルで削る深さを調節できます。

ビスケットジョイナー ビスケットジョイナーで削った溝

組み立て

溝に注入した木工ボンドがビスケットに浸透して膨らむので、がっちり接合されるのです。ボンドは密着させることにより強度を増すので、必ずクランプで締め付けて1日固定します。

側板との接続 #20サイズのビスケット 底板と側板の接合

側板の重ね合わせや棚板の接合には小さい#10ビスケットを使いました。

棚板の固定 サイドの棚板固定部分 センターの接合部分

最後に天板を取り付けます。

クランプで固定

完成

サンドペーパー#300と不織布のサンダー#600で表面を仕上げて完成。天然木の温かみと重厚感があります。

完成写真(塗装済み)

足元にはTAOCのインシュレーターをはかせています。塗装はいきなり刷毛で塗り始めると、素人の場合必ずムラになります。刷毛で塗りつつ、ウェス(布切れ)でふき取りながら、均一に薄く刷り込みます。以後、サンドペーパーで再研磨し、2回、3回と重ね塗りをしていきます。

シンプルな前面 テレビ、スピーカー、AVアンプを仮置き